- 武蔵野音楽大学附属高等学校
- 新着情報
- 附属高等学校東京都新校舎建築始まる
附属高等学校東京都新校舎建築始まる
2025/1/24
武蔵野音楽大学附属高等学校が、前号でも詳報させていただいたような埼玉県から東京都への移転計画(2027年4月開校予定)により、学生寮「むらさき寮」の跡地に新たな息吹を吹き込もうとしています。
1965年に竣工した「むらさき寮」は、長年にわたり学生たちの生活の拠点として大切な役割を果たしてきました。2017年には耐震改修工事も実施され、学生の安全を支えてきた建物でした。
2024年、同じく前号で特集した学生レジデンス「Flügel」(本誌表紙写真)の誕生と共に、「気づきと創造力をもたらす空間」を設計コンセプトとした附属高校新校舎建築プロジェクトが目に見える形で進捗しました。同年3月末から始まった「むらさき寮」の解体作業は、慎重かつ丁寧に進められ、4月上旬からは本格的な解体工事が開始されました。まず内装の解体を行い、5月下旬からはコンクリート躯体の解体へと移行しました。
解体作業は、安全性と環境への配慮を最優先に進められ、12月末に全ての工事を無事故無災害で完了しました。約60年にわたり、多くの学生の青春の思い出を育んできた「むらさき寮」は、その歴史的な役割を静かに終え、学園の新たな未来への道を開きました。
そして、ついに2027年4月の開校に向けて、本年1月からは新校舎建設工事が始まりました。長い歴史を持つ「むらさき寮」の跡地は、新たな教育の場として生まれ変わろうとしています。それは、多感で好奇心あふれた成長途上の表現者たちが、それぞれの夢に向かって感性を磨く場です。この変革は、武蔵野音楽大学附属高等学校の未来への力強い一歩となるでしょう。